お問い合わせ

ホーム > 企業情報 > 包装のつぶやき

包装のつぶやき

包装のつぶやきのイメージ

数千年前、羊の胃袋に入った山羊の乳はラクダにゆられて、その胃袋の中でチーズに変わり、人々に新たな食品を提供しました。包装は包むだけでなく、包むことで新しい機能を作ってきました。

3世紀頃には、ローマ人が樽で油やワインや水を運ぶのに利用した、その丸い形が荷積み作業を迅速に行うことができ、簡単に方向を変えることのできる便利な容器包装として長い間利用されてきました。日本でも、様々な天然素材を包装として利用してきました。新潟の笹団子はあんこの入った草もちを笹の葉で包んだ後から蒸し上げることで、殺菌と笹の葉の抗菌成分で日持ちする包装技術とも言えるものが生まれました。

現在の包装技術は石油化学の発達とともにプラスチックスを原料とした素材をベースに様々な加工技術を加え、レトルト食品、冷凍食品、レンジ対応食品、インスタント食品、無菌化食品等の新しい食文化とも言えるものを包装技術によって生み出してきました。

これからも包装は技術開発により、新たな機能が加えられていくでしょう。

しかし振り返ってみると、現在のプラスチックス包装の歴史は100年に満たない中で急速に発達したことで、ごみ問題も抱えることになりました。プラスチックスが生まれる前は羊の胃袋も樽も笹の葉もみんな自然に戻る天然素材でした。しかしプラスチックスは分解するのに数十年以上の月日がたたないと戻りません。また石油は限りある資源であり、今まさに地球温暖化防止が叫ばれている中で、包装も見直す時代に入りました。

私たちはこの課題を克服し、新しい包装文化を創っていこうと思います。

まず、できるだけ少ない量の素材で包装する技術の開発を行います。つぎに素材の石油依存からの脱却を目指し、バイオマスプラスチックスの積極的な商品化を進めます。ものを作る場面では包装材料をできるだけ小さいエネルギーで作るための開発を行います。

そしてより便利でより安全な包装材料を提供してゆきたいと考えています。


ページの先頭へ